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『千と千尋の神隠し』家族が引っ越した理由は?なぜ異界に迷い込んだかも考察!

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『千と千尋の神隠し』で、 千尋たち荻野一家3人が引っ越しをした理由とは何かを考えてみました。

考察していく中で、千尋には兄がいてすでに死亡していることや、関連して、母親の千尋に対する冷たい態度のことや、家族がなぜ、不思議な世界に迷い込んだのかの理由も探りました。

両親が豚になったわけや千尋が油屋で働いた意味などもすべてが繋がっているとの考えをまとめています。

物語の中では、これらのことには少しも触れていないので、本当かどうか分かりませんが、あくまでも私個人の考えとして読んで頂ければ幸いです。

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目次

千と千尋の神隠し 引っ越し 理由

なぜ、千尋たち荻野一家3人は、引っ越しをしなければならなかったのか?という事を考えました。

それは、後に展開する3人が不思議な世界に迷い込んでしまい、千尋が油屋で数々の経験や冒険をする話に発展していくために必然なことで、そうなるための最初のアクションが“引っ越し”なら、引っ越すきっかけとなった事も、この物語の大きな要素の1つではないかと思ったからです。

そう思って、いろいろ調べていくうちに、“これだ!!”という理由に辿り着きました。ジブリ作品に造詣が深い岡田斗司夫が、自身のYouTubeチャンネルで考察していたのが、引っ越しの理由は、“幼い息子を亡くし、以来、ずっと塞ぎ込んでいる妻の気分転換を図るため”です。

私もそれを見て、なるほどと会得しました。

参考のため、他の方の考察を見ると、“父親の転勤のため”などというものがあったのですが、それではあまりにも、後に続く油屋や千尋とハクとの出会いなどの展開との結びつきがまったく無いのではないかと思ったのです。

しかし、母親が息子を亡くして塞ぎ込んでいるのが理由なら、そんな母親の心理状態や、それに影響を受けている父親や千尋の気持ちが変化するために、引っ越しをするというのを突破口にして物語が展開していく事で、この話全体に一貫性を見出すことができるじゃないですか!

では、なぜ、劇中で誰も千尋に兄がいると言っていなかったのに、千尋の兄が死んでしまったと考えられるのかというと、それは最後の方で、千尋が水の中で溺れているシーンが映ります。

その映像の中にその秘密が隠されているからです。

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川に溺れた千尋を助けた兄は死亡していた

千尋は突然、ある場面を思い出します。

上半身裸の千尋が川の中に沈んでいます。そして、白い袖がついているTシャツ?を着ている別の子供の手が川の水の中に入ります。

なぜ、これが「子どもの手」だと分かるのかと言うと、岡田斗司夫氏が所有している絵コンテの画像に、この川の中に手を入れているシーンの横に「サーッと伸びていく子供の手」との説明文があるんです。

この事から、溺れている千尋以外の子どもが川の中に手を入れているという事がわかります。

つまり、川に落ちた千尋を助けるために子供の手が伸びているんです。そして、その子供の手というのが、千尋の死んだ兄ではないかと考えられるのです。


子供だった兄が川に手を入れて、千尋の手を引っ張って川から助けたのですが、代わりに兄が川に落ちて流されてしまったと考えると、引っ越しの発端となった母親がずっと引きずっている息子の死ということに結び付けることができます。

そしてまた、これが事実だとすると、母親が千尋に対する態度がやたらと冷たいのにも納得がいきます。

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母親の千尋に対する冷たい態度

前述したことが本当で、兄が千尋を助けて死んでしまったために、母親は知らず知らずのうちに千尋に辛く当たってしまっていたのではないでしょうか。

もちろん、母は千尋に兄がいたことも、千尋のせいで死んだことも言ってはいません。ただ、千尋が子供の頃に川で溺れかけたという事だけを伝えています。

そして、頭では、息子(千尋の兄)が死んだのは、決して千尋のせいじゃないと分かってはいるのですが、無意識でどうしても息子が亡くなったという悲しみや怒りの矛先を千尋に向けてしまうのでしょう。

でなければ、千尋が母親に必死に話しかけ、問いかけているのに、千尋の顔を見ることもなくテキトーな返事をしたり、足元が険しい岩場を自分は夫の腕にしがみついて「キャーッ」とか言いながら歩いているのに、娘の千尋は一人で後ろを歩かせて、「千尋、気をつけなさい」などと投げやりに声をかけるだけなんて、普通の母親ならしませんものね。

ここまで、千尋たち家族がなぜ引っ越しをしたのかということを考察してきました。これが正しいのか間違っているのかは分かりませんが、こう考えると物語に自然の流れができるのではないかと思いました。

しかし、またここで疑問が出て来ます。

ではなぜ、スムーズに引っ越し先に行けずに、家族全員が不思議な世界に迷い込んでしまったのでしょうか?このことも考えてみたいと思います。

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家族が不思議な世界に迷い込んだ理由

物語冒頭から登場する千尋たち荻野一家の様子がすべてを物語っているのではないでしょうか。家族が3人とも非常に無機質に生きています。

家族同士の会話も乏しく、すでに書いた通り、母親は死んだ息子のことをいつまでも引きずって、そう思ってはいけないと思いつつも、娘に辛く当たってしまっている。父親もそんな母親に向き合おうとせず、“引っ越して環境を変えれば、妻も元気になる”と、ただ対処的な方法しか実行しない。千尋は千尋で、母親とも当たり前の交流が持てず、車に乗っている時の表情を見ればわかるが、活気を無くしただボーっと生きている。元いた学校の友達と別れて絶望していて、この先の希望も持てない状況です。

つまり、家族がそれぞれ3人とも心が離れ、何を大切に生きていけばいいのかを見失っている状態だったため、それを取り戻すため、そして、家族が再び心を一つにして生きて行くために、 不思議な世界に迷い込む必要があったのだと考えます。

それではなぜ、両親が豚になってしまったのか?ここから考察していきましょう。

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なぜ両親は豚になったのか?

両親だけが豚になってしまったこの場面には、どんな意味があるのでしょうか。

どこかで宮崎監督がこのようなことをおっしゃっていたそうです。

「10歳の少女が世の中というべき中へ投げ込まれ、修行し、友愛と献身を学び、知恵を発揮して生還する物語」であり、彼女は「浸食され、喰らい尽くされる」ことなく、生きる力を獲得するのですが、お父さんとお母さんにとってはその逆のこと、つまり、喰らい尽くされる側になることを体験するのです。

一度豚になった人たちは、再び人に戻ることなく、身も心もどんどん豚になっていきます。これは何もファンタジーの世界だけの出来事ではありません。

宮崎監督は、バブルの時に本当に豚そのものになっていた人がいて、今でも自分が豚になっていることに気がつかずに、不景気だ、エサが足りないと言い続けている。そんな人間の姿を描きたかったのではないでしょうか。

では、なぜ、千尋だけが食べ物を食べず、ハクによって油屋に導かれ、そこで働くことになったのか?こちらも考察していきましょう。

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千尋が油屋で働いた理由

前述した通り、宮崎監督の言葉を借りれば、

「10歳の少女が世の中というべき中へ投げ込まれ、修行し、友愛と献身を学び、知恵を発揮して生還する物語」であり、彼女は「浸食され、喰らい尽くされる」ことなく、生きる力を獲得するために、千尋は油屋に導かれ、そこで様々な修行を積み、人のために生きるという経験を積んだのでしょう。

物語の最初では、何の欲望もなく食欲もなく、ただボーっと生きている千尋。何をしたいのかもわからない千尋が、自分も誰かのお蔭で生きている、だから、自分も誰かのために生きようとする気持ち、そんな自分を取り戻すために油屋で働くことが必要だったのですね。

ハクのために帰ることができない電車に乗って錢婆婆の元へ行き、その目的を達成します。その経験によって、これから自分はどう生きていけばいいのかを身を持って理解したのです。

最期に湯婆婆に現実世界に帰るために、この豚の中から両親をさがせという試しに、豚の中に両親はいないと気づいたのは、千尋が数々の危機を乗り越えて、逞しく生きる力を獲得したからこそ、真の両親の姿を見ることができたのでしょう。

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まとめ

以上が、「『千と千尋の神隠し』家族が引っ越した理由は?なぜ異界に迷い込んだかも考察!」でした。

記事の考察をまとめるとこのようになりました。

  • 千尋の兄が死んでから塞ぎ込んでいる妻を思って夫が引っ越しを考えた
  • 母が千尋に対して冷たいのは、千尋を助けて息子が死んだから
  • 家族が不思議な世界に迷い込んだのはもう一度家族の心を一つにするため
  • 両親が豚になったのは、喰らいつくされる側を体験するため
  • 千尋が油屋で働いたのは友愛と献身を学び生きる力を獲得するため
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