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11歳の亮司（泉澤祐希）は、初めての感情に心を奪われた相手・雪穂（ゆきほ・福田麻由子）を救うため、彼女を買春した父・洋介（平田満）を殺害した。雪穂は亮司を庇い、母・文代（河合美智子）に対して疑念を抱かせるように仕向け、殺してしまう。亮司と雪穂はお互いのために、別離を決断する。その後、彼ら（山田孝之、綾瀬はるか）は、出会うこともなく高校生としての日々を迎える。

高校生の亮司（山田孝之）は、父親の死に絡む事件の担当刑事の笹垣（武田鉄矢）を目撃した。しかし、気づかれずに安堵のため息をつく。ある日、亮司は同じ学校の秋吉（尾上寛之）たちに、父親が幼い雪穂（福田麻由子）と一緒にビルに入る様子を収めた写真を見せられ、金銭を要求される。同時に、雪穂（綾瀬はるか）も、学校で「西村」という本名で一家心中したとの噂が広まり始める。

菊池（田中圭）は、亮司（山田孝之）によって策略に嵌められ、都子（倉沢桃子）の暴行容疑者として仕立て上げられたと、笹垣（武田鉄矢）に訴えた。
笹垣は、雪穂（綾瀬はるか）と亮司がこの事件に絡んでいると疑念を抱いている。雪穂は、笹垣が都子の出来事を告発し、7年前の出来事を再び引き起こそうとしていると予測する。都子に被害届を提出させないように策略を巡らせようとする。

亮司（山田孝之）は、自身が死亡したかのように偽装し、雪穂（綾瀬はるか）のために新たな生を送ろうと心に誓う。かつて男性を買春しようと試みた銀行員の西口（奥貫薫）を脅迫。クライアントデータを不正に流出させ、それを悪用して金を稼ぐ。
その折、亮司のもとに西口を追う組織の榎本（的場浩司）が姿を現す。西口の上司が失踪し、それに加えて西口が榎本に対して金を貢いでいたことが明るみに出る。

亮司（山田孝之）は、雪穂（綾瀬はるか）が大学の先輩で御曹司の篠塚（柏原崇）に惹かれている兆しに気がつく。雪穂は自身の感情に混乱し、亮司に近づいて支えを求める。
その折、雪穂は大学仲間の江利子（大塚ちひろ）が篠塚の恋人であることを知り、強い感情の波に揺れ動かされる。雪穂は幸福そうな様子に嫉妬し、江利子に対して暴行するように亮司に依頼する。

亮司（山田孝之）は松浦（渡部篤郎）に、以前の雪穂（福田麻由子）の写真のネガを購入したいと打診した。しかし、亮司を利用したい松浦は厳しく断りを入れた。その一方で、亮司が松浦に脅迫されている事実を知った弥生子（麻生祐未）は松浦に接触し、逆に襲われそうになる。その場にいた弥生子を監視していた刑事・古賀（田中幸太朗）が介入するが、松浦に刺されてしまう。

亮司（山田孝之）は、亡くなった松浦（渡部篤郎）と共謀して雪穂（綾瀬はるか）に脅迫をかけたことにして、笹垣（武田鉄矢）の捜査を混乱させる。同時に、雪穂は財産目当てに大学時代の先輩である高宮（塩谷瞬）と結婚を果たした。しかし、高宮は職場の同僚に密かな想いを寄せていた。亮司と雪穂は、結婚を達成させるために、高宮の行動を監視し、結婚式までの計画を立てる。

亮司（山田孝之）は電子企業で「秋吉」という名前で働いていた。ある日、亮司は高宮（塩谷瞬）の想い相手である千都留（佐藤仁美）がゴルフスクールに通っていることを知り得る。その情報を得た雪穂（綾瀬はるか）は、夫である高宮に一緒にその場所に通おうと誘い、巧妙に二人を引き合わせることに成功した。その後、雪穂は離婚手続きを有利に進めるために策略を巡らせる。

笹垣（武田鉄矢）は、以前の強姦（ごうかん）事件において雪穂（ゆきほ・綾瀬はるか）と亮司（山田孝之）がかかわっている可能性を疑い、篠塚（柏原崇）と協力して調査を進める。その頃、笹垣は強盗事件の計画に巻き込まれたと主張する菊池（田中圭）と連絡をとる。
亮司の父と幼い雪穂が写っている写真について情報を得る。一方、亮司は笹垣を無力化するために薬物を手に入れるべく、薬剤師の典子（西田尚美）に近づいていく。

亮司（山田孝之）は、雪穂（綾瀬はるか）の秘密に気づいた礼子（八千草薫）を殺した。病院は心筋梗塞が原因だと述べているが、篠塚（柏原崇）は不審な情報をつかみ、笹垣（武田鉄矢）に通報する。笹垣は、弥生子（麻生祐未）から真文（余貴美子）の図書館に関する情報を得て、その場所を尋ねる。その後、弥生子が自殺。同時に、亮司は笹垣を殺すための策略を進めていた。

笹垣（武田鉄矢）に襲いかかった亮司（山田孝之）は、笹垣を殺すために仕組んだ青酸ガスを吸い込んでしまう。その折、自首した友彦（小出恵介）の供述により、亮司が不正カード作成と殺人幇助で指名手配される。笹垣は、雪穂（綾瀬はるか）の店にあるサボテンの鉢にサングラスの破片を見つける。雪穂の住まいに松浦（渡部篤郎）の遺体が存在すると感じる。