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港東署緊急指令室（１１０番）の直轄チーム『Emergency Call Unit』（通称：ECU）は、通報から１０分以内に被害者を救出する初動捜査に特化した部署。ボイスプロファイラーの橘ひかり（真木よう子）と、婚約者でありECU緊急出動班の班長・重藤雄二（増田昇太）は、妊婦を人質にした立てこもり事件の現場に急行する。ひかりが犯人の”声”に耳を澄ませて掴んだ特徴と指令室の室員たちの連携で、即座に身元を割り出すことができた。その一方、「ハマの狂犬」と恐れられていた刑事・樋口彰吾（唐沢寿明）は、病を抱える息子・大樹（鳥越壮真）のために現場を離れていた。ある日、元気になった息子と一緒に妻の墓参りに行った帰り、女性が襲われている現場に遭遇。息子を家に帰し、すぐさま犯人を追う樋口であったが・・・？

恋人を亡くしたひかり（真木よう子）のボイスプロファイリングにより、樋口（唐沢寿明）は、息子・大樹（鳥越壮真）を連れ去った”白塗り野郎”と、共犯者・純名（片山友希）の車を追っていた。バディである石川（増田貴久）は純名を追い詰めたが、純名は不敵な笑みを浮かべ、体に爆弾を巻いたまま子どもの集団にへ真っすぐに向かっていく。涙を流しながらも鬼気迫る表情で過去資料に耳を澄ませていたひかりは、犯人の足音のある特徴に気づいていた。一方、樋口はビルの地下室で大樹を発見するも・・・。大切な人を失った2人。癒えない傷を抱えながらも、樋口がECU緊急出動班の班長として復帰することが決まり、ひかりと改めてタッグを組むことに。助けを求める人を助ける、ただそれだけのために。そこに、息つく間もなく新たな拉致事件の一報が入る。

女子高生・薫（花岡すみれ）の幼い弟・優太（森島律斗）の誘拐事件が発生する。優太が残した絵の手掛かりを見て、薫には思い当たる人物がいた。それは、自分が過去に性犯罪被害にあった時の犯人、塚田（中山求一郎）だ。樋口（唐沢寿明）とひかり（真木よう子）は協力して塚田と優太の足跡を辿り、巨大な廃工場が犯行場所だと特定するが・・・樋口は、自分たちが動くよりも先に犯人側に有利な展開になることから、ECU内部に内通者がいるのではと警戒する。一方、石川（増田貴久）は白塗り男の共犯者を射殺した際のトラウマを誰にも明かすことができないでいた。そして、塚田が隠そうとしていた証拠が発見されたことで、事件は新たな局面をむかえることになる。

緊急指令室の室員・知里（藤間爽子）が、元交際相手の前薗に拉致された。樋口（唐沢寿明）と石川（増田貴久）が追跡を急ぐ中、ひかり（真木よう子）は、大型リゾート近くにある別荘に、知里が連れ込まれているのではないかと推測。そこは前園グループの所有地であり、前園はその御曹司であるのだ。本件が傷害及び逮捕監禁事件に発展したその一方、捕らわれの身である知里は、前園を目の前に犯罪であることを冷静に諭していたが、逆上させてしまい命の危機が迫る。現場に急行した樋口と石川が発見したのは、腹部を刺され倒れる前園。一方の知里の姿は消えていて・・・。調べにより、前園には恐ろしい過去があることが判明。並行して、現場には白塗り男の影が。動揺が広がるECU。果たして真犯人は？！

白塗り男の魔の手が樋口（唐沢寿明）を襲った。目を覚ました樋口は、自分が枯れ井戸の底にいることに気づく。しかし何かがおかしい。場に不釣り合いな監視カメラに、4体の人骨。狭い空間と異質な雰囲気に飲まれないよう、頼みの綱である無線でECUと連絡を取る樋口。ひかり（真木よう子）たちは樋口からの情報をもとに、急いで捜索を開始する。時を同じくして、井戸の中に設置されたスピーカーからは何者かの声が発せられる。加工されたその声は、あと1時間で枯れ井戸の酸素が尽きることと、樋口の過去について懺悔を迫ってくるのであった。一方、街中では爆発が発生したとの通報が立て続けに入る。樋口の態度いかんによってはさらなる犠牲者が増えると脅す犯人。その口調が白塗り男とは別人であることにひかりは気づき・・・。

ひかり（真木よう子）を階段から突き落とそうとする影・・・それは樋口（唐沢寿明）の息子・大樹（鳥越壮真）だった！白塗り男に精神的なダメージを負わされた大樹は、母の事件にまつわる犯人がひかりだ、と刷り込まれていたのだ。執拗に追い詰めようとする犯人に、樋口は心当たりがあると告げる。行動を共にする石川（増田貴久）は、精神的症状を隠しているものの、残り少ない薬を前に不安を覚えていた。そんな中、動画配信者の成瀬（松岡広大）が、生配信中に何者かに襲われたという通報が入る。ひかりの分析により、その悲鳴が”やらせ”ではなく本物であることが聞き分けられた。果たして女子高生の霊といわれるものの正体とは？そして、社会に紛れ込みひっそりと暮らす白塗り男・久遠京介（安藤政信）は、次にいったい何を仕掛けてくるのか？

逃亡者・石川透（増田貴久）。ECUの面々に衝撃が走る・・・！一連の事件のカギを握ると考えられていた小野田（大河内浩）が銃殺された。石川が気づいた時には自分の手に拳銃、目の前には小野田の横たわる姿。曖昧な記憶に混乱する石川は、逃げるように現場を後にした。付近の防犯カメラと目撃証言から、石川の犯行が濃厚であり、被疑者として警察から疑いがかかっていたが、小野田が白塗りの男（安藤政信）と通じていた可能性が高いことから、無実を信じる樋口（唐沢寿明）は現場に急行。ひかり（真木よう子）は分析を始めるのだった。樋口は石川に薬を処方していた薬剤師・宮崎久子の元へ赴き、そこで初めて石川の精神状態を知ることとなる。そんな中、石川の家宅捜索で、白塗り男との関係を示唆する不審なものが見つかって・・・。

炸裂音と共に胸に鮮血が飛び散る。そして石川（増田貴久）は膝から崩れ落ちた。状況がのみこめないものの、必死に介抱する樋口（唐沢寿明）だが、石川は意識を失っていた。一方、狙撃犯と久遠（安藤政信）の姿を認めたひかり（真木よう子）は、屋上を飛び出す。隣のビルから逃走した2人を追う途中、彼女は聞きなれた足音を耳に捉えた。それは亡くなったはずの重藤雄二（増田昇太）だった！事件は急展開をむかえていたが、ECUには新たな通報が入る。通報者は、「これから人が殺される」という久遠の声だった。重藤に罪を犯させることで、久遠はひかりにも絶望を味わわせようとする。一体彼の真の目的とは何なのか・・・生死をさまよう石川は果たして・・・？

警察内部の真の内通者が明らかになった。白塗り男・久遠（安藤政信）と内通し、石川（増田貴久）を殺害したのは、捜査一課捜査員・片桐（中川大輔）だった！久遠の意図に気づいた樋口（唐沢寿明）は、憎しみの連鎖を断ち切るため、あえて片桐の逃亡を許すことに。離れた場所から現場を観察していた久遠は、次第に思い通りにならない展開に苛立ち始める。彼の眼には、生きていたころの母親の姿が、トラウマとなって現れていた。調べが進むにつれ、久遠が直接手を下してきた被害者の共通点がわかり、彼の資金源の調達は、片桐が加担していたことも判明したことで、徐々に事件の背景が明らかになる。しかし、自室で解析を進めていたECUのホワイトハッカー・緒方（田村健太郎）の背後に怪しい影が・・・

人の悪意を利用し操る久遠（安藤政信）。視聴者を”観客たち”といい、まるでエンタテインメントのように、自らの意志やふるまいを発信し続ける。マスコミたちも注目する中、久遠は港東署に出頭する。彼が語りだしたことで、樋口（唐沢寿明）とひかり（真木よう子）は、これまでの経緯や黒幕の存在を知ることになる。しかし、事件はそれだけでは終わらなかった！久遠の逃亡を手助けしていた内通者・片桐（中川大輔）のPCデータから、大量の爆弾の材料を購入していたことが判明したのだ。同じくして、マンション内に住民が閉じ込められたと通報が入る。取り調べ半ばで姿を消した久遠が残した「続きは大きな舞台で」という台詞、「108個の爆弾」。これが意味することとは？！最後の戦いが始まる！